Yes, It Is My Deceased Wife!...Only You Have Flattered Her Too Much!

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第11章-2「罪のないウソ」

落ち込んだハグリッドを励ますためにつくウソ: white lie「罪のないウソ」。

そしてその際、見えないところでこっそり指を組むのが西洋風なんです(`・ω・´)

トップ絵の画家も、恐らく後ろ手の指を十字架の形に組んでいたことでしょう(´Д` )

「ほんと、ハグリッドの授業はすごいよ!」ロンはテーブルの下で十字架の形に指を組みながらお世辞をいった

‘We do like them!’ lied Hermione at once.
‘Yeah, they’re great!’ said Ron, crossing his fingers under the table.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.163 Lines -15 to -13

「俺の授業なんか誰も好いちゃくれない」と嘆きモードのハグリッド。

そんな彼を元気づけようと、「そんなことないよ~、みんなハグリッドの授業大好きだよ~」 とサラリと「罪のないウソ」をつくロンとハーマイオニー。

罪のないウソ (white lie) をつくときのジェスチャー

cross one’s finger は、fingers crossed という形で以前も出てきましたが、これは「人差し指と中指を十字架の形に組んで幸運を祈るジェスチャー」のこと。

参考リンク:

英語で読む ハリーポッターと賢者の石 第13章-2「指を組んで祈る」
fingers crossed というと両手の指を絡ませて手を組むしぐさを連想しますが、実は人差し指と中指を十字架の形に組むことを言います。

ハリポタで学ぶ! fingers crossed は幸運を祈るジェスチャー
fingers crossed は両手の指を絡ませるしぐさを想像してしまいますが、実は人差し指と中指を十字架の形に組んで幸運を祈るジェスチャーです。では両手の指を絡ませるしぐさは?というと。。。

が、このシーンでの cross one’s finger にはもう少しフォローが必要みたいです。

cross one’s fingers

  1. Wish for luck by crossing two fingers of one hand. For example, I’m crossing my fingers that I get the job, or Keep your fingers crossed that the hurricane goes out to sea. This superstitious statement presumably alludes to the much older practice of making the sign of the cross to ward off evil. [Early 1900s]
  2. Tell a white lie that doesn’t matter. For example, I told Mom I didn’t eat any cookies but I had my fingers crossed. The childish belief that if one keeps one’s fingers crossed one may lie with impunity probably comes from children’s games in which one was “safe” if one crossed one’s fingers, and the ultimate allusion may be the same as in def. 1.

Cross one’s fingers – Idioms by The Free Dictionary

1番目の定義は、『賢者の石』にも出てきた幸運を祈るパターンです。

2番目の定義が、このシーンでのロンの仕草の意味を説明しています。ザックリ訳しますと、

罪のない(悪意のない)ウソをつくこと。たとえば、ママにクッキー食べてないって言ったけど、ウソついちゃった(指を組んでたわ)。とか。
指を十字架の形に組んでおけばウソをついても大丈夫(バチが当たらない)という、いかにも子供らしい考えは、同じように指を組むことで(ゲーム内での)”身の安全”を確保することができる子供の遊びから来ている。最終的に幸運を祈るという意味で1の定義に同じ。

つまり、罪のないウソをつくときに、形式的に道徳に反する行為への免罪符として指を組む仕草をする ってことですね。

上記では罪のないウソとして他愛もない例(クッキー食べてない)が載っていますが、今回のハリポタのような、他人を喜ばせるためのウソ(お世辞・社交辞令)もまさしく white lie です。

 

参考までに日本語版ハリポタはというと、

「ウン、すごい授業だよ!」ロンもテーブルの下で、手をもじもじさせながら嘘を言った。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人, P.285

”手をもじもじさせながら” はナイかなぁ。

『賢者の石』第13章で fingers crossed が出てきたときは、”指を十字架の形に組んで祈りながら” とちゃんと訳されてたのですけれど。