Squealer sprawls at the foot of the end wall of the big barn where the Seven Commandments were written

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第11章-3「ムカつく!」

ファイアボルトに乗ってるハリーを見たときのマルフォイの気持ち:sick as a pig 「イラつく」「ムカつく」。

pig がこんな表現に使われていると知ったら、『動物農場』の宣伝部長スクィーラー(食用豚)が黙ってはいないことでしょう(´ー`)

ところで『動物農場』の著者ジョージ・オーウェルはイギリス人ですが、農場の中で豚が一番賢い動物として描かれているあたり、ホグズミードのホグ(豚)が信仰の対象だったことと、何がしかのつながりを感じてしまいますね!

参考:
動物農場 – Wikipedia

マルフォイが見たら、さぞかしムカつくだろうね!

Malfoy! Wait till he sees you on this! He’ll be sick as a pig! This is an international standard broom, this is!’
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.166 Lines 12 to 14

ファイアボルトに乗ってるハリーを見たら、マルフォイがどんな顔をするか、今からワクワクなロン。

sick as a pig は、下品な表現でアレですが「胸くそ悪い」系。

同じように動物をたとえに使った sick as a dog などという言葉もありますが、こちらはリアルに「気持ち悪い(気分悪い)」系だったりします。

sick as a pig

sick as a pig よりも pigsick / pig-sick の方が、検索ヒット率は良いみたいです。

Oxford Dictionaries によると、

pig-sick


British

  1. (Of land, a building, etc.) overused and degraded by pigs.
  2. (slang) annoyed, disgusted.

pig-sick – definition of pig-sick in English | Oxford Dictionaries

1点目はなんでしょね?ブタによってヘロヘロになっちゃった土地や建物(豚舎のこと?)?なんだそりゃ(笑)

2点目が求めていた答えで「イライラして」「うんざりした」。

WORLD WIDE WORDS さんの Pig sick に関する記事によると、

悲しみや不満をあらわすため、馬や犬やオウムと同じくらい病気だ (as sick as horses, dogs, and even parrots) という表現が、長らく比喩的に使われてきた。pig sick という表現における pig も同様に動物としてのブタを指すわけではない。これは言語学者が強意語と呼ぶもので、たとえば pig-ignorant (訳注:まるっきり無知 の意?)という言い方もすることができる。

だそうです。

ヒマなので、もう少し脱線します(笑)

これも同じ記事からですが、第二次大戦中のイギリスで、戦時統制に不満な読者が新聞社に送った投書の内容です。

If a jay-walker is knocked down, blame the motorist; if he accidentally bumps the kerb he is driving dangerously; if his lights are too bright or too dim, he is a danger on the road; if his car is not smothered in white paint he commits an offence; if he drives over 30 m.p.h. he is a menace; if he drives under 30 m.p.h. he is impeding traffic. All these petty items are making the motorist just pig-sick.
Hartlepool Mail, 16 Jan. 1942.
World Wide Words: Pig sick

超訳:

信号を守らない歩行者が車に轢かれたら、悪いのは運転者。縁石にのり上げてしまったら危険運転者。ライトが明るすぎても暗すぎても、路上では危険な存在。車を白いペンキでカモフラージュしてなかったら規則違反。時速30マイルを超えたら危険運転だし、時速30マイルに満たなくても渋滞を引き起こしてやっぱり危険運転扱い。こんなガチガチのルールのせいでドライバは心底うんざりしている。

jay-walker が「信号を守らない歩行者」のことなのかぁ、オモロー( ´_ゝ`)

語源オタクの血が騒ぎまする。

白いペンキでカモフラージュ云々は、どうも空襲に備えて、政府から ”雪に溶け込むよう車を白く塗れ” というお達しが出ていたのではないかと。投稿も1月ですし。根拠は・・・示せません!(爆)

sick as a dog

dog についても、上記の sick as a pig で微妙に出てきちゃいましたが、一応・・・。

Very ill, especially from a stomach malady. For example, I don’t know what was in that stew but I was sick as a dog all night. This simile was first recorded in 1705. Why a dog should be viewed as particularly sick remains unclear.
The American Heritage Dictionary of Idioms

malady は「病気」「疾患」。simile は「直喩」。超訳は省きます・・・。

まぁ、それはおどろきですこと

Imagine that,’ said Professor McGonagall drily.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.170 Lines -19

ルーピンの余命いくばくもない、というトレローニーのご託宣を聞いたマクゴナガルの drily = 「冷ややかな」「皮肉っぽい」反応。

imagine that は「それは驚きだ」「信じられない」という意味のイディオムです。

ここは日本語版ハリポタの訳がナゾなのですけど、

「そうでしょうとも」マクゴナガル先生はさりげなく辛辣だ。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人, P.298

そうでしょうとも? imagine that は「聞いてびっくり」系のハズなんですが。。

しかし実のところ、この場面でのマクゴナガルのセリフ ‘Imagine that’ には、驚きの気持ちは一切なくて、トレローニーへのあてこすり。

あえて「そうでしょうとも」と訳すことで皮肉をきかせたのかも知れませんね。