出典:www.bustle.com

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第9章「恐怖の敗北」

Grim Defeat で「恐怖の敗北」。

Grim は第6章で出てきたあのグリム = ブラック・ドッグのことだろな~と思ってましたが、

  • the defeat was grim
    「敗北が容赦のないものだった」
  • the defeat was marked by the presence of a Grim
    「敗北がグリムの存在によって特徴付けられていた」(スタジアムにブラック・ドッグがいた)

という2つの事実を指す言葉遊びだったようです。

参考:
PA9 – The Harry Potter Lexicon

極めつきは、マクゴナガル先生だった

To cap it all, Professor McGonagall summoned Harry into her office, with such a sombre expression on her face Harry thought someone must have died.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.125 Lines -6 to -4

シリウス・ブラックに狙われているハリー。先生方やパーシーに常に監視された挙句、マクゴナガル先生に呼び出され・・・。

sombre と somber

sombre は「陰気な」「憂鬱な」。ありがちですが sombre はイギリス英語。アメリカ英語では somber 。centre / center など re と er の違いは当たり前のように受け入れてますけど、あらためて理由を調べてみると・・・。

  • イギリス英語では、フランス語などの外来語がルーツの単語はそのままそのスペルを使用した
  • アメリカ英語では、ルーツにはこだわらず英語らしい表記を独自に決めた

re と er の違いはその一例ということみたいです。

cap it all

cap it all は「挙句の果てに」。

to cap it all

used when you mention something in addition to all the other (bad) things that have happened:
It’s been a terrible week and now, to cap it all, I’ve got a cold.
to cap it all Meaning in the Cambridge English Dictionary

cap = 帽子というイメージからはまったくピンと来ませんが、cap という単語には「帽子をかぶせる」「制限する」「総仕上げをする」という意味があり、最後の「総仕上げをする」から想起される表現だと思われます。

タイトルは日本語版ハリポタからの引用です。

極めつきは、マクゴナガル先生だった。自分の部屋にハリーを呼んだとき、先生があまりに暗い顔をしているので、ハリーは誰かが死んだのかと思ったぐらいだった。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ディゴリーは強力なチームを編成した!

Diggory’s put a very strong side together! He’s an excellent Seeker!.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.127 Lines 9, 10

マルフォイの奸計によりクィディッチの対戦相手が急遽スリザリンからハッフルパフに変更。ハッフルパフの新キャプテン、ディゴリーの編成したチームを侮るなと檄を飛ばすオリバー・ウッド。

サイドにチームっていう意味があるんだ~、へぇぇぇー( ´_ゝ`)  って、前にもやりましたは!
英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第4章-2「アイルランド・インターナショナル・サイド」

「処罰だ。ウィーズリー」スネイプは顔をロンにくっつけるようにして、スルリと言い放った

‘Detention, Weasley,’ Snape said silkily, his face very close to Ron’s.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.129 Lines -18, -17

スネイプに絡まれてるハーマイオニーに助け舟を出そうとして、とうとう一線を越えてしまったロン。

しかし、スネイプがスルリて・・・。これはいとをかし(興味深いわけじゃないですけどネ(´ー`)
ここは「猫なで声でささやいた」くらいでいいんじゃないかと思いまふ。

silkily という単語はこれまでも何度か出てきてましたので、日本語版での翻訳がどうなってたのか調べてみましたヨ!
ハリポタで学ぶ! silkily の意味と使い方

ハリーは夜明けまで暖炉の前で時間をつぶし、・・・

Harry whiled away the hours until dawn in front of the fire, getting up every now and then to stop Crookshanks from sneaking up the boys’ staircase again.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.131 Lines 9 to 11

ハッフルパフとの試合当日、なぜだか早々に目が覚めてしまったハリー。

while away は「(時を)ブラブラ過ごす」。

while といえば「~する間」という接続詞/名詞としての意味がポピュラーですが、他動詞としての while は away を伴って、「(時を)過ごす」、「(暇を)つぶす」という意味を持ちます。

なお、タイトルは日本語版ハリポタからの引用です。

ハリーは夜明けまで暖炉の前で時間をつぶし、ときどき立ち上がっては、性懲りもなく男子寮の階段に忍び寄るクルックシャンクスを押さえていた。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人, P.227

少なくとも百人の吸魂鬼がグラウンドに立ち、隠れて見えない顔をハリーに向けていた

At least a hundred dementors, their hidden faces pointing up at him, were standing beneath him.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.134 Lines 6, 7

クィディッチのゲーム中に突然何も聞こえなくなってしまったハリー。何事かと下を見下ろすと・・・。

ディメンターがグラウンドに大集合!映画から入った私は、なんでディメンターが突っ立ってるの?飛ばないの?と思ってしまいました(てぺ

例によって英語版ハリポタ Wiki によると、

Portrayal in the movies

In the film series, Dementors are portrayed differently compared to how they were described in the books. In the books, they were described as tall hooded humanoid figures, whereas in the films, they appear as skeletal creatures wearing black robes.

Another notable difference is that the Dementors in the films can fly freely. This aspect was completely absent from the books, where they were merely gliding over the ground. This is most noticeable when the Dementors were intruding the first Quidditch match in the Prisoner of Azkaban. In the book, the Dementors were described as standing in the stadium, while in the film, they were purposefully pursuing a broomstick riding Harry Potter.
Dementor | Harry Potter Wiki

超訳:

映画での描写

映画の中のディメンターは、本とはずいぶん異なっている。本の中ではディメンターはフードを被った背の高い人物として描かれているが、映画では黒いマントをはおった骸骨のような化け物として登場する。

他に大きく違う点は、映画の中のディメンターが自由に飛べること。本の中のディメンターは地面の上を滑るように移動することはあっても飛ぶことはない。これが顕著に現れているのが、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の最初のクィディッチの試合にディメンターが侵入したときのことだ。本ではディメンターは競技場に立っているが、映画では箒に乗ったハリーを追い掛け回すのである。