Is she a Flibbertigibbet? Original Photo by Classic Film

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第15章-1「フリバティジベット」

久々に復活した「太った婦人」の、新しい合言葉 Flibbertigibbet.

J.K.R. さんの好きな古英語(古期の英語)で、「軽薄でおしゃべりな人」という意味でした~

フリバティジベット

They padded the security trolls, gave the Fat Lady the password (‘Flibbertigibbet‘) and scrambled through the portrait hole into the common room.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.217 Lines -8 to -6

第14章「スネイプの恨み」で門番の仕事に復帰した「太った婦人」。ようやくここで登場です!

Flibbertigibbet は例によって J.K.R. さんの好きな古英語(古期の英語)で、「軽薄でおしゃべりな人」。

Flibbertigibbet is a Middle English word referring to a flighty or whimsical person, usually a young woman. In modern use, it is used as a slang term, especially in Yorkshire, for a gossipy or overly talkative person.
Flibbertigibbet – Wikipedia

Wikipedia には語源について、「おしゃべりをあらわす意味のない言葉」ではないかと書かれていました。日本語で言う「ぺちゃくちゃ」とか、そんな感じの言葉のようです。

日本語版ハリポタでは、カタカナの合言葉に対して、日本語の意味を後付けすることも多いですが、ここはスルー。

二人は警備のトロールのそばを通り過ぎ、「太った婦人」に暗号を言い(「フリバティジベット」)肖像画の裏の穴をくぐり、談話室に入った。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人, P.383

しかし password を暗号て、それはないかと・・・。これまでは合言葉でしたけどね~

しかも、ロンがしょっちゅう忍び笑いをするは、ハーマイオニーは舌打ちばかりしているはで、どうしようもない

It didn’t help that Ron kept breaking into silent giggles and Hermione kept tutting.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.219 Lines 16 to 18

占い学の授業で、水晶玉をじっと見つめるハリー。バカバカしいという思いが消えませんが、あとの二人がこのありさまでは、It didn’t help 、「なんの助けにもならない」「なんの慰めにもならない」。

あ、でもこのシーンは、心を空にしようと努力しているハリーの help にはならない ということなので、

しかも、ロンがしょっちゅう忍び笑いをし、ハーマイオニーが舌打ちばかりしているありさまでは、集中もできなかった。

とかそんな感じでしょうか。意訳してますけど。

なんか見えた?

‘Seen anything yet?’ Harry asked them after a quarter of an hour’s quiet crystal-gazing.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.219 Lines 19, 20

疑問文での yet は「すでに」「もう」の意味。yet の復習にどうぞ~
ハリポタで学ぶ! yet の7つの意味と使い方

「すでに」「もう」といえば反射的に already を思い浮かべますが、この単語は通常、肯定文で使用します。

もしこの場面、つまり疑問文で already を使ってたら、どういう意味になるかというと、

‘Seen anything already?’
「えっ、もう何か見えたの?( ゚д゚)スゲェ」

と「驚き」「意外性」を表す表現になります。

あなたがたは、未来を透視する神秘の震えを乱していますわ!

‘You are disturbing the clairvoyant vibrations!’ She approached their table and peered into their crystal ball.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.219 Lines-6, -5

水晶玉を見たロンのお告げ「今夜は霧が深いでしょう」を聞いて吹き出すハリーとハーマイオニー。

タイトルは日本語版ハリポタからの引用です。clairvoyant は、いわゆるクレアボヤンスから容易に想像つきますね。

次の vibrations は単数形であれば不可算名詞で「振動」「震え」でいいのですが、この文章は vibrations と複数形になっているため、可算名詞としての「精神力」とでもいうべき意味になります。

Merriam-Webster の vibration の定義の4番目を引用します。

a : a characteristic emanation, aura, or spirit that infuses or vitalizes someone or something and that can be instinctively sensed or experienced —often used in plural
b : a distinctive usually emotional atmosphere capable of being sensed —usually used in plural
Vibration | Definition of Vibration by Merriam-Webster

この部分の訳としては、単に「神秘の震え」→「神秘の力」でいいかも知れませんね。

あなたがたは、未来を透視する神秘の力を乱していますわ!