Hogsmeade, the only all-wizarding village in Britain

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第10章-6「ホグズミードの語源」

hog と meade で Hogsmeade ホグズミード。

hog はブタ、meade は牧草地のことなので、ホグズミードとは「ブタの牧草地」を意味します。

Hogsmeade はハリー・ポッターとアズカバンの囚人 第1章の、ホグワーツからの手紙の中で早々に登場していたのですが、ハリーも無事ハニーデュークスにたどり着いたことですし、ここでその語源について触れてみます。

ホグズミードの語源

この手の語源ネタは HP Wiki さんにご登場願えばだいたい解決するのですが、ホグズミードについてはなぜかスルー(-。-;

meade についてかすかに触れられている HP Lexicon と、3つのHog (Hogwarts, Hogsmeade, Hog’s Head Inn) に関して詳細に記述されている The Leaky Cauldron から一部を抜粋してお送りします。

Hogsmeade – The Harry Potter Lexicon

記事本体はホグズミードの何たるかについて。ここはいまさらなので飛ばします!
語源については記事の最後の Commentary(注釈)に、サラッと載ってました。

Notes
“meade” from “mead” = O.E. meadow
Hogsmeade – The Harry Potter Lexicon

meade は mead という単語から。

で、mead は O.E. つまり Old English(古英語)であり、現代用語では meadow 「牧草地」だと書かれてます。

ま、mead まで来ると普通に辞書を引いても載っているのですけれど。

はちみつ酒
((古))牧草地、草地
Eゲイト英和辞典

mead には古英語の「牧草地」とは別に「はちみつ酒」という意味もあるとわかりますが、Leaky Cauldron さんも下の記事で meade は meadow のことだろうと述べているので、「はちみつ酒」という解釈は恐らくないでしょう。

Who Put the Hog in Hogwarts? – The-Leaky-Cauldron.org

これはもうホントにどこで切ったろかってくらい長いです。。。英語圏の人の書く文章って、情報量は確かにすごいんだけど、3行くらいでまとめてくれないかなって思うことありません?(笑)

気になる方は本体の記事をご覧ください
Who Put the Hog in Hogwarts? – The-Leaky-Cauldron.org

てなわけで、Hogsmeade の etymology のとこだけ無理やり切っちゃいます!(`・ω・´)

The etymology behind the name “Hogsmeade” at least may give us a clue as to where in Scotland he went. “Hog” is a “domesticated pig, esp. castrated male reared for slaughter.”  The Oxford Concise English Dictionary also states that the word “hog” is Old English and possibly Celtic in origin. “Meade’ I believe, is simply a poetic form of meadow. The Celts and the Saxons who followed them gave practical names to places like York, 21 which was Eborus (place of yew trees) under the Celts and Eoferwic (place of wild boars) under the Saxons, or Snape, which was a “boggy piece of land” and Bristol, which was “assembly place by the bridge.” Practical. Hogsmeade. Somewhere in Scotland around the turn of the first millennium there was a field known for pigs and Hengist built a town there.
Who Put the Hog in Hogwarts? – The-Leaky-Cauldron.org

超訳:

ウッドクロフトのヘンギストが町を作るときにスコットランドのどこへ赴いたのかについては、Hogsmeade の語源から手がかりが得られるだろう。Hog は家畜化されたブタ、特に去勢された雄ブタのこと。オックスフォード・コンサイス英英辞典には、hog は古英語で、恐らくケルト語が起源だと書かれている。私が思うに Meade は単に meadow の詩形。

ケルト人とそれに続くアングロ・サクソン人は地名に実用的な名前をつけた。たとえば York はケルト人の時代には Eborus(イチイの木の土地)、アングロ・サクソン人の時代には Eoferwic (イノシシの土地)と呼ばれた。Snape は “boggy piece of land”(ちょっとした沼地)だったし、Bristol は “assembly place by the bridge” (橋によって隔てられた街)だった。実に実用的。

Hogsmeade は・・・。紀元後最初の千年(1千年紀)が終わろうとする頃、スコットランドのどこかにブタの生息で有名な地方があり、ヘンギストはそこに町を作った。

#文中のリンクと改行は訳者(ワタシ)によるもの

hog はブタ、meade はやはり牧草地という解釈ですね。

ていうか、Snape という地名がイギリスにあったのかぁ、へぇぇぇーっ だよ~( ´_ゝ`)

まとめ

hog が「ブタ」だという時点でちょっと残念なネーミングに感じてしまいますが、
もともとブタがイギリスに入ってきた(神話上の)経緯は、ウェールズの神話・伝承を今に伝える『マビノギ四枝』に、

南ウェールズの王プレデリ(Pryderi)が、黄泉の国アンヌン(Annwn)の支配者アラウン(Arawn)から贈り物としてブタを受け取った

と描かれていることらしく、ケルト人にとってはブタは食べ物であると同時に信仰の対象でもあったそうですよ~

この情報のソースは、上記のLeaky Cauldron の記事(バッサリ切り捨てたところ)と、Wikiのマビノギ関連記事です。
マビノギオン – Wikipedia
マビノギ四枝 – Wikipedia
Arawn – Wikipedia

おまけ

hogs in meade(meadow)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団に登場する Hog’s Head というパブでは、その看板に wild boar「イノシシ」の首が描かれていたとあるので、Hogsmeade もブタじゃなくてイノシシをイメージすべきなのかも!?

さんざん書いてきた挙句ですけれど、Hogsmeade については J.K.R. さんのオフィシャルなコメントはないポイので、本当のところどうなのかはわかりません(・・;)