英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第7章-1「ラズベリーを投げつけちゃうぞぉ」

あのピーブズが blow a raspberry とくれば、ま、いやがらせにラズベリーを投げつけるかしたんでしょ とか思いがちですが、全然違ってました~。記事中の動画を見れば一目瞭然です!

#ところで、blow には「投げつける」という意味はありませんけどね(^^ゞ

先生、それから、僕、この『しな無花果いちじく』の皮をむいてもらわないと

‘And, sir, I’ll need this Shrivelfig skinned,’ said Malfoy, his voice full of malicious laughter.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.95 Lines 11, 12

ハグリッドの授業でケガしたのを逆手にとって、やりたい放題のマルフォイ。

Shrivelfig はハリー・ポッターと秘密の部屋第15章で登場した Abyssinian Shrivelfigs のことですね。
英語で読む ハリーポッターと秘密の部屋 第15章-5「アビシニアしわしわイチジク」

スプラウト先生の薬草学の授業で、アビシニアしわしわイチジクの木の剪定をやるというシーンでした。

 

タイトルは日本語版ハリポタからの引用です。

「先生、それから、僕、この『萎び無花果』の皮をむいてもらわないと」
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人, P.164

昨年度のあの忘れられない授業、・・・を一回と数えるなら別だが

They had never had a practical Defense Against the Dark Arts before, unless you counted the memorable class last year when their old teacher had brought a cageful of pixies to class and set them loose.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.99 Lines 14 to 17

the memorable class:忘れられない授業 に、the memorable mistranslation:忘れられない誤訳・・・(・ω<) テヘペロ

 

授業中にピクシーを解き放ってしまった前任の先生というと、我らがギルデロイ・ロックハート♪

「彼からは何も学んでないよ。ピクシー小妖精を暴れさせること以外はね」
ハリー・ポッターと秘密の部屋, P.371

というロンの迷言(誤訳)もありました~(笑)
英語で読む ハリーポッターと秘密の部屋 第14章-3「妖精を暴れさせる方法?」

ピーブズはルーピン先生の言うことを聞くどころか、舌を突き出して、べーっとやった

However, Peeves paid no attention to Professor Lupin’s words, except to blow a loud wet raspberry.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.99 Lines -3, -2

ルーピン先生に、鍵穴に詰め込んだチューインガムをはがしなさいと言われて、大人しく従うピーブズではありませぬ。

なんとルーピンにラズベリーを投げつけやがったか~と、マジで思ってました(爆)

スラングとしてのラズベリー

意外にもスラングとしてのラズベリーが Wikipedia に載ってましたので、引用しますと、

ラズベリー(英語: raspberry)は、英語の俗語の一つである。軽蔑や不賛成の意を示す目的で、舌を唇の間にはさんで出す振動音を意味する。転じて嘲り、酷評、悪口などの意でも用いられる。
raspberryは舌を唇の間にはさんで息を吹き出した際に出る屁のような音自体を指し、blow a raspberryでこの音を出す行為を、give a raspberryで誰かに向かってこの音を出す行為をそれぞれ表す。
ラズベリー (スラング) – Wikipedia

以下の Sage Ross さんによる動画を見れば一目瞭然。あ、アレね! みたいな。

 

コクニー・ライミング・スラング

なぜラズベリーがそのような意味のスラングとして使われるようになったのかについても、Wikipedia に記述があります。

さすがにこれ以上の引用は気が引けますので、気になる方は Wiki を直接参照くださいませ~
ラズベリー (スラング) – Wikipedia

 

とはいえ、あまりかぶらない範囲で少し触れておきますと、コクニー訛りには Cockney Rhyming Slang 「コクニー・ライミング・スラング、押韻スラング」と呼ばれる隠語めいた言い回しがあって、スラングとしてのラズベリーの意味もそこから来ています。

押韻スラングには、このようなものも。

I don’t Adam and Eve it!  =  I don’t believe it!
How are you, me old China?  =  How are you, my old mate?

ワケワカメ( ゚Д゚)  どこで韻を踏んでるのかよくわかりませぬ。。

 

コクニー訛りというと、第3章夜の騎士バスで登場したあのスタンリー・シャンパイクの独特の(Choo! ワカリヅライ)訛りですね。
英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第3章-3「スタンリー・シャンパイク」

 

でもスタンリーはコクニー・ライミング・スラングまでは話してなかったんですよね。いや、あれはホント助かりましたわ。
彼のトークは押韻スラングなしでも十分難解でしたから(-_-;

 

閑話休題。

タイトルは日本語版ハリポタからの引用です。

「舌を突き出して、べーっとやる」からは、いわゆる日本的な アッカンベーッσ(´┰`) を想像してしまいますが、blow a raspberry はそれとは違うyo というお話でした~