Liver of Piacenza, Mantik by Lokilech / CC by SA3.0

英語で読む ハリーポッターとアズカバンの囚人 第4章-4「内臓占い」

生贄の動物の内臓を生きたまま取り出し、その状態で未来を占うという儀式は古代から行われていたようです。

画像はイタリアで発見された古代エトルリア時代の青銅製の彫刻。『ピアチェンツァの肝臓』と呼ばれており、羊の肝臓をかたどっています。

肝臓は占いを執り行うために小さく分割されていて、それぞれの区画にはエトルリアの神々の名前が彫られています。

手相、水晶球、鳥の内臓

Unfogging the Future. Very good guide to all your basic fortune-telling methods – palmistry, crystal balls, bird entrails
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.45, 15 to 17

様々な占い術の入門書『未来の霧を晴らす』。著者はカサンドラ・バブラツキー。

カサンドラ・バブラツキーって、映画に出てくる水晶球のメガネおばさん?と思ったら、違ってた・・・。あのおちゃめなメガネおばさんはシビル・トレローニー教授でした。

ところで、この著者名に関しては、

カサンドラという名前は、トロイの王プリアムの娘で、未来を予言する能力を持っていたという Cassandra 王女にちなんでつけられたのではないか?

という話がネットにころがってましたよ。
Origin of a name: Cassandra Vablatsky

J.K.R. さんの命名にはいつも相当なこだわりを感じるので、十分あり得る話ですね。

entrails

entrails は複数形で「内臓」。

鳥の内臓占いとは穏やかじゃないですが、生贄の動物の内臓を生きたまま取り出し、その状態で未来を占うという行為は古代から行われていたようです。

人間の生贄も含めて((;゚Д゚)

haruspicy

古代ローマで行われた、動物の内臓による占いを harusupicy、占い師のことを haruspex といいます。

haruspex という単語は、アルカイック語の haru (内臓)と、語幹としての spec (観察する)から。

日本語訳としては、「腸卜(ちょうぼく)僧」「腸卜士」などがあてられています。
卜(ぼく)って何だ?と思ったら、占うという意味でした!

参考:
Haruspex – Wikipedia

anthropomancy

死体や死にかけている人の内臓を使った占いはというと anthropomancy 。しかし古代エトルリアやローマで一般に行われていたのは haruspicy の方だったとのこと。

上記は、Wikipedia の Anthropomancy からのものですが、記事の検証が必要と書かれてましたので、真偽のほどは不明です。。。

参考:
Anthropomancy – Wikipedia