英語で読む ハリーポッターと賢者の石 第1章-5「マクゴナガル・キャット」

プリベット通りでマクゴナガル先生が化けていたのは tabby cat(トラ猫)。
It didn’t so much as quiver「ピクリともしない」あたりがいかにもマクゴナガル先生らしい。

その猫は微動だにしない

It didn’t so much as quiver when a car door slammed in the next street, nor when two owls swooped overhead.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.12

マクゴナガル先生の化けた猫 tabby cat がピクリともせずにプリベット通りを見張っているシーン。

これ↓がホントの tabby cat。

not so much ときたら、not so much A as B で、「A というよりはむしろ B」を連想するかもしれませんが、not so much as で一つのイディオムで、「~さえ(すら)しない」という意味です。

もちろん英語の時制通りに訳すと、「微動だにしなかった」と過去形になりますが、そこは例の歴史的現在というやつです。

だよね~

He chuckled and muttered, ‘I should have known.’
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.12

マクゴナガル・キャットに気づいたダンブルドアのひとり言です。

直訳すると、「知っておくべきだった」ですが、くだけた感じで、「だよね~」とか「そっか~」みたいなニュアンスになります。

ダンブルドアのセリフなので、さすがに「だよね~」はくだけ過ぎですが。

こんなところで会うとは、奇遇ですな

Fancy seeing you here, Professor McGonagall.’
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.13

マクゴナガル・キャットにダンブルドアが話しかけるところ。

fancy は「空想する、想像する」という意味ですが、fancy seeing you here で「あらまぁ、こんなところで」という意味のイディオムです。

ん?マクゴナガル・キャット??

「つばさキャット」の間違いじゃね?と思われた方はこちらをどうぞ♪

ダーズリー家の窓をあごで示した

She jerked her head back at the Dursleys’ dark living-room window.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.13

マクゴナガル先生が、ダーズリー家の方に注意を向けようとするシーンです。

jerk one’s head には、オンライン辞書で「頭で合図する」という訳が見つかりますが、日本語としては「あごで」の方が適しているように思います。日本語版では

マクゴナガル先生は明かりの消えたダーズリー家の窓をあごでしゃくった
ハリー・ポッターと賢者の石, P.18

となっていました。なるほど….〆(・ω・。)

とんでもないことですわ

A fine thing it would be if, on the very day You-Know-Who seems to have disappeared at last, the Muggles found out about us all.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.13

マクゴナガル先生が、”みんな派手にお祝いをして、マグルに気づかれたらどうするんでしょう?” と、ダンブルドアを相手にグチってるシーンです。

fine は「素晴らしい、快晴の」などのポジティブな意味もありますが、「ごりっぱな」などの皮肉な意味合いでも使われます。
マクゴナガル先生の発言は、前後の文脈からいって後者の皮肉な意味あいでしょうね。

A fine thing it would be = What a shameful thing it would be と置き換えることができます。

レモンシャーベットを食べてる場合じゃない

she didn’t think this was the moment for sherbet lemons.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.14

ダンブルドアが悠長に?レモンシャーベットを勧めてくるので、マクゴナガル先生がイラついているシーンです。

日本語的には、「食べてる場合じゃない(と思う)」 という表現から、英語でも

she thought this wan’t the moment for the sherbel lemons.

になりそうなものですが、経験的にそうはならないですよね。

否定辞上昇

英語では~だとは思わない という表現をするのだ! と学校教育で教え込まれ、そのままずーっと信じてきましたが、その根拠は何だったんだろうと疑問に思い、ググってみたところ、

  • she thought this wan’t ~という表現もありえないわけではない。その場合は、否定のレベルがより強くなる。
  • 一般的には強い断定は好まれないことが多いため?、より柔らかな表現の she didn’t think を使うことがほとんど

ということでした。

これは not の位置がより文頭に近いほうへ移動することから、否定辞上昇というそうです。

気になった方は否定辞上昇というキーワードで検索してみてください。

針が12本もあるが、数字はついてなかった

It was a very odd watch. It had twelve hands but no numbers.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.15

ダンブルドアの、ダンブルドアにしかわからないおかしな時計。

hand には「針」という意味があります。