Photo by Z22 - An invisibility cloak using optical camouflage by Susumu Tachi / CC by SA3.0

英語で読む ハリーポッターと賢者の石 第12章-8「透明マント」

リアルな世界の「透明マント」も進化しているようです!

写真は英語版のWikiから、日本科学未来館に展示された東京大学の舘暲名誉教授による光学迷彩の実験の様子。なお、同教授の研究室ではあの『攻殻機動隊』が必読書とされていたとのこと(^_^;

しかし、まだまだ2902熱光学迷彩の足元にも及びますまい(笑)

参考:
進化したテクノロジーは「魔法」となる――東京大学・稲見教授インタビュー|Mugendai(無限大)

ベッドにもぐりこんでようやくそのことに集中することができた

Not until he climed into bed was he free to think about it: the Invisibility Cloak and whoever had sent it.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.150

透明マントのことがずっと気になっていたハリー。

Not until は頻出ですが、「・・・するまでは~しない」から転じて「・・・してはじめて~する」のように訳すことが多いです。

free to think は「考える自由がある」ということから、「集中する」くらいの意味で正しいと思います。

が、日本語版では、「ずっと何かが気になっていた」という状態から「そのことに集中する」までの間に、何が気になっていたのか気づくでしょって感じで、そこに焦点をあててうまく訳されていました。

ベッドにもぐり込んでやっとそれが何だったのかに気づいた
ハリー・ポッターと賢者の石, P.299

お父さんのマントだ - いま初めて使うんだ - 僕一人で使いたい

Something held him back — his father’s cloak — he felt that this time — the first time — he wanted to use it alone.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.151

透明マントを使おうとして、ロンを起こすべきか迷っているところ。

ここは日本語版では、

お父さんのマントだ - ハリーは今それを感じた - 初めて使うんだ - 僕一人でマントを使いたい
ハリー・ポッターと賢者の石, P.299

と、「ハリーは今それを感じた」の部分が、あたかも、今お父さんのマントであることを実感したかのような表現になっています。

しかし原文の he felt that this time の that は、「それ」ではないはずです。

文の構造がハッキリするように this time, first time の部分を省略すると、

he felt that he wanted to use it alone

となり、that 以下のことを感じた、思った、という接続詞としての使い方ですね。