flight of a man in fright :-)

ハリポタで学ぶ! フライトの4つの意味(flight x fright)

ナイト・フライト (night flight) は夜間飛行。
フライト・ナイト (fright night) は恐怖の夜。

フライトの意味もいろいろ。飛行、階段、逃走、恐怖と、なんと4つもあるんですよぉ(・∀・)

Flight

飛行

おなじみの、いわゆる「フライト」ですね。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 第14章「コーネリウス・ファッジ」より、

The teams walked onto the pitch to tumultuous applause. Oliver Wood took off for a warm-up flight around the goalposts, Madam Hooch released the balls.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.204 Lines 12, 13

対戦する二チームが、万雷の拍手に迎えられて入場した。オリバー・ウッドは、ゴールの周りを一っ飛びしてウォームアップし、マダム・フーチは、競技用ボールを取り出した。
ハリー・ポッターと秘密の部屋, P.379

階段

ひとつづきの階段という意味で、よく flight of stairs, flight of steps という使い方をします。

『ハリー・ポッターと賢者の石』 第6章「9と3/4番線からの旅」より、

They walked up a flight of stone steps and crowded around the huge, oak
front door.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.84 Lines -5, -4

みんなは石段を登り、巨大な樫の木の扉の前に集まった。
ハリー・ポッターと賢者の石, P.168

逃走

flee 「逃げる」「逃亡する」という単語の名詞形としての flight です。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 第8章「太った婦人の逃走」より、

Flight of the Fat Lady
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.107

これは第8章のタイトルそのもの。本文では flight あるいは flee という言葉ですら使われていないのですよね…。ちなみに彼女が逃げ出した場面がどのように表現されているかというと、vanish が使われていました。

The fat lady had vanished from her portrait, which had been slashed so viciously that strips of canvas littered the floor;
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, P.120

take flight は飛行? それとも逃走?

私はてっきり前者、つまり「飛ぶ」「飛び立つ」くらいの意味だと思ってましたが、実は「逃走する」という意味もあるようで。

take flight

  1. (idiomatic) To fly; to become aloft, to become airborne; to take off (the ground)
    Though the bird is still young, in a day or two it will spread its wing and take flight for the first time.
  2. (idiomatic) to flee
    The criminals took flight as soon as they heard the sirens.

take flight – Wikitionary

take flight はハリポタでも使われてます。ひょっとしてこれまで漫然と読んできた中でも、「逃走する」という意味で使われてたのかな? と不安になってきたので、いくつか拾ってみました。

その1

『ハリー・ポッターと賢者の石』 第16章「仕掛けられた罠」より、

The moment the lock had clicked open, the key took flight again, looking very battered now that it had been caught twice.
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.204 Lines 12, 13

その瞬間、鍵はまた飛び去った。二度も捕まったので、鍵はひどく痛めつけられた飛び方をした。
ハリー・ポッターと賢者の石, P.412

その2

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 第17章「スリザリンの後継者」より、

Harry backed away until he hit the dark Chamber wall, and as he shut his eyes tight he felt Fawkes’s wing sweep his cheek as he took flight.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.234 Lines 15 to 17

ハリーは「秘密の部屋」の暗い壁にぶつかるまで、あとずさりした。目を固く閉じたとき、フォークスが飛び立ち、翼が頬を擦るのを感じた。
ハリー・ポッターと秘密の部屋, P.467

その3

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 第28章「クラウチ氏の狂気」より、

‘You’d better get up to the hospital wing,’ said Harry as the owls around Hermione took flight, ‘we’ll tell Professor Sprout where you’ve gone …’
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.470 Lines -4 to -2

「医務室に行ったほうがいいよ」
ハーマイオニーの周りのふくろうが飛び立ったとき、ハリーが言った。
「スプラウト先生には、僕たちがそう言っておくから・・・」
ハリー・ポッターと炎のゴブレット下巻, P.283

 

ハリポタでは take flight がふくろうやフォークスなどの鳥類、空飛ぶ鍵に対して使われています。

従ってその意味は「飛び立つ」の方で大丈夫だったみたいです(;´Д`A

capital flight

キャピタル・フライト capital flight は経済用語で「資本逃避」のこと。

国際的な信認を失った国から資金が国外に急激に流れ出す動き。資本逃避は多くの場合、個人や企業、投資家が、特定の国の政治や経済の混乱などでその国の通貨が大きく下がると見込み、ほかの国に資産を動かすために起きる。
資本逃避 – 日本経済新聞

capital flight の flight が「飛行」ではなくて「逃走」の意味で使われていることは言うまでもないですね!

資本が飛行する??

なぜ柄にもなく経済用語など持ち出したのかというと、「キャピタルフライト」という用語の解説で、以下のように書かれている記事を見つけたため。

「キャピタルフライト(capital flight)」という言葉の意味を知る前に、まず英単語の意味を理解しましょう。

「キャピタルフライト(capital flight)」の capital は名詞・形容詞で”資本”という意味があり、 flight は動詞 fly の名詞形で”飛ぶこと”という意味があります。ちなみに飛行機で移動することも「フライト(flight)」と言いますね

いやいや、資本が「飛行」してどうするんでしょうか・・・。

Fright – 恐怖

flight のLがRに換わると、フライトが恐怖に。

『ハリー・ポッターと賢者の石』 第10章「ハロウィーン」より、

Hermione had sunk to the floor in fright; Ron pulled out his own wand – not knowing what he was going to do he heard himself cry the first spell that came into his head: ‘Wingardium Leviosa!’
Harry Potter and the Philosopher’s Stone, P.130 Lines 18 to 21

ハーマイオニーは恐ろしさのあまり床に座り込んでいる。ロンは自分の杖を取り出した- 自分でも何をしようとしているのかわからずに、最初に頭に浮かんだ呪文を唱えた。「ウィンガーディアム レビオーサ!」
ハリー・ポッターと賢者の石, P.257