Attacking the evil eye: Roman-era mosaic

英語で読む ハリーポッターと炎のゴブレット 第8章-7「ザ・フィンガー」

ブルガリアチームがペナルティを与えられた際、レプラコーンがヴィーラにしてみせた(であろう)大変下品なサイン「ザ・フィンガー」。

実はコレ、邪王真眼にすら対抗できる魔除けの術式だったのデス(*´ー`*)

しかもVサインだったかも知れないのデス!

ディミトロフがモランを赤むけにしました

Dimitrov skins Moran – deliberately flying to collide there – and it’s got to be another penalty – yes, there’s the whistle!’
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.101 Lines 9, 10

ディミトロフのファール(クアッフルを持ったモランへの体当たり)を解説するバグマン。

タイトルは日本語版ハリポタからの引用ですが、「赤むけ」かぁ… どうなんだろ( ´_ゝ`)

skin には文字通りの「皮をはぐ」から転じて「こっぴどくやっつける」「懲らしめる」という意味があります。このシーンはそちらの意味合いかと。

レプラコーンがヴィーラに下品なサインをしてみせた

The leprechauns had risen into the air again, and this time, they formed a giant hand, which was making a very rude sign indeed across the pitch towards the Veela.
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.101 Lines 11 to 13

ブルガリアがペナルティを与えられたことに対して、ザマァとばかりにヴィーラに下品なサインをしてみせるレプラコーン。

The finger

The finger

青少年向けの健全なハリポタには a very rude sign としか書かれてませんが、これは中指を突き立てる例の侮辱的な仕草ではないかと。

英語では単に the finger と呼びます。

日本語版ウィキペディアにも「ファックサイン」として載ってましたので、ちょっと興味を引く部分のみ引用しますと、

古英語の時代には「こんにちは」のあいさつまたは「愛してる」を意味し、中・新英語の時代は「ステージ上の人に向かってシーッとはやしたてる」仕草であり、元は汚い意味ではなかった。
ファックサイン – Wikipedia

へぇぇぇーって感じのもっともらしい記述なのですが、出典が明記されておらず、信じてよいのやらってところが残念。

The finger v.s. The evil eye

Attacking the evil eye: Roman-era mosaic

一方英語版ウィキペディアには、これまた興味深い記述が!

序盤の記述はキケン過ぎるので自主規制(・∀・)。全文はリンク先でドゾ

In the 1st-century Mediterranean world, extending the finger was one of many methods used to divert the ever-present threat of the evil eye.
The finger – Wikipedia

1世紀頃の地中海地方では、ファックサインは evil eye「邪眼」をそらす、つまり魔除けの力を持っていた

とのこと。

あれ、「邪王真眼」じゃなかったのか(笑)

古代ローマの時代から *ファリックチャーム* なる魔除けがあったくらいなので、ファックサインがそのような力を持つと信じられていたことも不思議ではないですネ。

ファリックが何なのかはワタクシには書けませぬ。。気になる方は以下の参考リンクを踏んじゃってください。

参考:
邪視 – Wikipedia

V sign or “the fingers”

引き続き The finger – Wikipedia をダラ見してたら、ここまできて衝撃の事実が∑(゚Д゚)

In the United Kingdom, Ireland, Australia, and New Zealand, the V sign or “the fingers”, when given with back of the hand towards the recipient, serves a similar purpose. George H. W. Bush, former President of the United States, accidentally made the gesture while on a diplomatic trip to Australia.
The finger – Wikipedia

超訳します…

イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドでは、手の甲を相手に向けたVサイン(これもザ・フィンガーと呼ぶ)がファックサインと同様の侮辱的な意味を持つ。ジョージ・H・W・ブッシュ元合衆国大統領はオーストラリアへの外交訪問時に(そうとは知らず)Vサインをやらかしたことがある。

ええええーっつ、そうだったのかー (ー ー;)

ハリポタはイギリスの小説なので、レプラコーンがヴィーラにしてみせた大変下品なサインは、ザ・フィンガーには違いないけれども、

手の甲を相手に向けたVサイン

だということになりそうです。

ジェスチャーが万国共通だと思っちゃダメですねー (-ω-)