英語で読む ハリーポッターと炎のゴブレット 第8章-1「ミセス・ゴシゴシの万能魔法汚れ落とし」

Mrs Skower の邦訳が「ミセス・ゴシゴシ」になるのには、ちゃんとした理由がありました!

いや、うむ、なんといいますか、私はまたてっきりいつものノリかと。

疑ってサーセン的な… (・・;)

観客が少しずつドアからスタンド席へと消えていった

They clambered upward with the rest of the crowd, which slowly filtered away through doors into the stands to their left and right.
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.87, 88

スタジアムの階段を上がり、貴賓席へと向かうハリーたち。

文脈から意味はわかりますけれど、なぜだか辞書には載ってない filter away。

filter out と filter away

ネットでは WordReference のフォーラムに「filter out と filter away の違い」という内容で少しだけ議論されてました。

ざっくりいうと、filter out は「~をフィルタリングする(濾しとる)」、filter away は「立ち去る」「消える」ということみたいです。

ただし、最後にまぜっかえしてる方もいらっしゃるようなので、詳細はリンク先をご覧くださいませ
filter out vs filter away | WordReference Forums

ミセス・ゴシゴシの万能魔法汚れ落とし-手間知らず、汚れ知らず

Mrs Skower‘s All-Purpose Magical Mess-Remover: No Pain, No Stain!
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.88 Lines -15, -14

クィディッチ・ワールド・カップが行われるスタンドにデカデカと表示される広告。

ミセス・ゴシゴシの万能魔法汚れ落とし!

Mrs Skower

Mrs Skower の邦訳が「ミセス・ゴシゴシ」とはまた大胆な・・・

と思っていたらこの Skower(スコワー)という姓は scour という単語に引っ掛けたもので、scour の意味はというと「ゴシゴシみがく、汚れを落とす」なのでした。なるほどですねー☆

ソースはこちら:Mrs Skower’s All-Purpose Magical Mess Remover | Harry Potter Wiki

No Pain,  No Stain

これは読んだ通りの意味「手間知らず、汚れ知らず」。

No pain, no gain(苦労なくして得られるものはない)

という諺がありますが、これをもじったもの。なるほどですねー☆

ソースは自分 (;・∀・)

 

ところでこの magical mess-remover、実は『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第9章に登場してました~

フィルチが壁に書かれた文字を消そうとするシーンです。

Harry had seen him scrubbing the message on the wall with ‘Mrs Skower’s All-Porpose Magical Mess Remover‘, but to no effect; the words still gleamed as brightly as ever on the stone.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.111 Lines 11 to 14

相変わらず芸が細かい。。。

ドビーもそろそろ楽しんだっていいはずだ

‘Well, it’s about time he had a bit of fun,’ said Harry.
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.90 Line 7

仕事に対価を要求するようになったドビー。そのことで同じしもべ妖精のウィンキーに非難されますが、ハリーはドビーを擁護します。

It’s (about) time + 仮定法 で、「~する頃だ」「~してもいい頃だ」です。

Well, it’s about time I had a lot of money.

ナンチャッテ…

なかなか通じないものだ

Knew we’d get there in the end,’ said Fudge wearily to Harry. ‘I’m no great shakes at languages; …
Harry Potter and the Goblet of Fire, P.91 Lines -14, -13

英語がわからないブルガリアの大臣にハリーのことを伝えようと四苦八苦するファッジのぼやき。

冒頭のファッジのセリフを書き直すと、

If I knew we would get there in the end,

つまりこれは仮定法で、直訳すると、

こうなるってわかってたらなぁ

てな感じではないかと。

タイトルの訳は日本語版ハリポタからの引用ですが、言い換えた?意訳した?というべきか、ファッジの気持ちがよく表れてますね。

「なかなか通じないものだ」
ファッジがうんざりしたようにハリーに言った。
ハリー・ポッターと炎のゴブレット, P.156