英語で読む ハリーポッターと秘密の部屋 第14章-5「上唇」

upper lip で「上唇」。
間違いではないですが、upper lip の指す範囲はもっと広かったりします。

「いいかねルシウス、もしダンブルドアが止められないのなら」ファッジは鼻の下に汗をかきながら言った

‘Now look, Malfoy, if Dumbledore can’t stop them,’ said Fudge, whose upper lip was sweating now, ‘I mean to say, who can?’
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.194

ダンブルドアに停職を迫るルシウスに、抗おうとするコーネリウス・ファッジ。

upper lip は「上唇」という訳語もヒットしますが、lip という単語はもともと唇だけではなくて、唇の周辺(男性でいうとヒゲが生える部位)も指します。

従ってこの場合の upper lip は鼻の下ですね。「上唇が汗をかいた」じゃ変ですし。

日本語版ハリポタではここから転じて以下のような訳になっています。

「ルシウス、待ってくれ。ダンブルドアでさえ食い止められないのなら -」
ファッジは鼻の頭に汗をかいていた。
「つまり、他に誰ができる?」
ハリー・ポッターと秘密の部屋, P.389

おぉ、「鼻の下」が「鼻の頭」に!
確かに日本語的には、汗をかくなら鼻の頭ですな。

ホグワーツの誰一人としてわしに忠誠を誓わなくなったら、その時にはじめてわしはこの学校を去るつもりじゃ

‘you will find that I will only truly have left this school when none here are loyal to me.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.195

ルシウス・マルフォイに退陣を迫られたダンブルドア。

will have +過去分詞は未来完了形です。

現在完了形は現時点ですでに完了している動作を表しますが、未来完了形は同じように未来のある時点で完了している動作を表します。

ルシウスは出口に歩み寄ると戸を開き、お辞儀をしてダンブルドアを送り出した

He strode to the cabin door, opened it, and bowed Dumbledore out.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.195

『停職命令』を携えてきたルシウスがダンブルドアを連行する場面。

bow ~ out で「お辞儀をして~を送り出す」。

bow ~ in だと「お辞儀をして~を案内する」。