Photo by Per Verdonk - Fluxweed aka False Pennyroyal (Isanthus brachiatus)

英語で読む ハリーポッターと秘密の部屋 第10章-2「フラックスウィード」

flux は「絶え間ない変化」「流れ」。weed は「雑草」。
fluxweed が変身薬の材料というのもむべなるかな?

三人はマートルを無視したし、マートルも三人を無視した

Moaning Myrtle was crying noisily in her cubicle, but they were ignoring her, and she them.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.124

「最も強力な魔法薬」をゲトして、女子トイレに立てこもった三人。

最後の she them は文脈から言って、

she were ignoring them.

ですね。

クサカゲロウ、ヒル、満月草にニワヤナギ

‘Lacewing flies, leeches, fluxweed, and knotgrass,’ she murmured, running her finger down the list of ingredients.
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.124

他人になりすますためのポリジュース薬の材料を確認中のハーマイオニー。

fluxweed は普通に辞書を引いても中々出てこないので、ローリングさんの造語なのかと思いきや、実際にそういう名前の植物(紫色の可憐な花をつけるハーブ?)があるみたいですね。

Fluxweed aka False Pennyroyal

Fluxweed aka False Pennyroyal の aka は also known as の略で、Fluxweed は False Pennyroyal としても知られている という意味です。

じゃ False Pennyroyal の訳語が満月草なのか?というと、そういうわけでもなくて、ペニーロイヤルはあくまでペニーロイヤル(というハーブ)みたいです。

実は「満月草」という訳語は日本語版ハリポタからの引用で、ついでにいうと「満月草」なる植物は正式には存在しない(ぽい)のですが、「満月草」にした理由は、どうもこの後出てくる、

Well, since the fluxweed has got to be picked at the full moon and …
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.125

「fluxweed は満月のときに摘まなきゃならないし」というセリフにあるようです。

fluxweed にはちゃんとした和名もないようなので、日本語版ハリポタでは、雰囲気で名前をつけたってことでしょうか。

ハーマイオニーが、トイレを出ても大丈夫か確認している間、

However, while Hermione was checking that the coast was clear for them to leave the bathroom,
Harry Potter and the Chamber of Secrets, P.125

壊れた女子トイレでの密会も終わり、外に出ようとしているところ。

the coast is clear で「邪魔者はいない」「危険はない」というイディオムです。